SeeDレベルはたったの2で給料たったの1000ギル。
ジャンクションシステムのおもしろさ、ストーリーの深さに気づくこともなく私は挫折した。
しかし!数年後に舞い戻ってきたFF8をリベンジして気づいてしまった。
このゲーム…1度ハマると沼だ。
低レベルクリア…?
そんなものは目指さない。
むしろ極め倒してこそ得られる快感を手に入れた私が、FF8の魅力を語りつくす。
※重大なネタバレなし。
カクカクポリゴンから2年、八頭身に進化した【ファイナルファンタジー8(FF8)】。
なんとFF8は…“魔法を放つ”という概念を覆し、“装備”するという圧倒的秀逸システム“ジャンクション”を生み出した。
これまでとは一味違った世界を味わえる本作は、ハマるほどに味が出る。
【発売】
1999年2月11日、PlayStation。
【プラットフォーム】
PlayStation4/Xbox One/Nintendo Switch/PC(Steam)/iOS/Android
FF8の『シド』
FF8の『シド』はバラムガーデンの学園長。
人が好さそうな、腹がちょっと出てるおじさんであり、“あの人”の旦那様。
FF7のシドはプレイアブルキャラとして登場したが、FF8のシドは学園長……もちろん、パーティに入れることはできない。
▶【関連記事:前作】絶対にスノボ専用データを作りたくなる!【ファイナルファンタジー7(オリジナル版)】のネタバレなし感想は、こちら。
低レベルクリアとはなんなのだ?
FF8はキャラクターレベルに応じて敵のレベルが変動するのだ。
そのため、“きちんとした手順”を踏めば低レベルクリアが割と容易となる。
方法を超要約すると、
これで、低レベルクリアが可能。
私は低レベルクリアを目指したわけではない。
戦闘、レベル上げ、アイテム収集など、RPGの基本をすべてめんどくさがり、突き進むのみの脳キンだっただけである。
その結果、キャラクター数人のレベルが適度に上がってしまい、すべてが中途半端という最悪な状態に陥った。
アルティミシア城に辿り着きはしたものの、コマンドをせいぜい2~3個しか取り戻せない挙句にどうやっても全滅するという絶望的状況へと着地。
ここで完璧に心が折れ、一度挫折している。
が、エンディングだけは母のデータで観賞するというズルをした。
秀逸なるジャンクションシステム・ストーリーの深さへの気付き
投げ出して数年……
なんの因果か、手元に戻ってきた【FF8】をなかばやけくそでプレイする。
自力クリアを達成していないことに未練があるにはあるため、ちょうどよい。
そうしてリベンジを果たしたことで、FF8本来の“おもしろさ”に気づくこととなった。
魔法を“装備”!秀逸なる『ジャンクションシステム』
各キャラクターのHP・力・魔力・防御などのステータスに“魔法”を割り当て、能力を上昇させる。
これが、ジャンクションシステム。
これまでのFFは、MP消費することで魔法を使用してきた。
だが、FF8の魔法は『個数』となり『ドロー(吸い取る)』して『ストック(収納)』して『装備』するという、これまでになかった斬新な使い方をする。
もちろん、戦闘で使用することも可能ではある。
しかし、ステータスに割り当てた魔法を使用すればストックが減り、その分のステータスも減少。
放てば強い魔法もあるが、考えなければならない秀逸なシステムとなっている。
魔法を使わなくても十分に戦闘はできるため、ほぼ“装備するためのアイテム”で固定されるだろう。
さらに、“ジャンクション”を行うにはG.F.(ガーディアン・フォース=召喚獣)の装備が必須。
G.F.を装備していなかったり装備してもジャンクションを忘れてしまうと、戦闘では物理攻撃のコマンドしか使えない絶望に陥る。
G.F.の育成要素
G.F.にも育成要素があり、戦闘を通じて得るAP(アビリティポイント)でレベルが上がり、アビリティを覚えられる。
G.F.ごとに得意分野が違い、それぞれ固有アビリティを習得可能であり、魔法をジャンクションしたときに上昇するステータスにも差がある。
固有アビリティの例として、マップ上のどこでも買い物ができるようになる『ショップ』呼び出し。
戦闘不能キャラクターのHPをフル回復する魔法“アレイズ”と同等の『蘇生』などがある。
戦略の幅が広がるのと同時に、キャラクターごとに強化したいステータスを考慮したG.F.の装備。
どのキャラクターにどの固有アビリティを持たせたいかなど、試行錯誤する楽しみがある。
さらに、FF8のG.F.はキャラクターの精神と融合する。
単なる召喚獣ではなく、『G.F.を使用することで記憶を失っていく』というストーリーとの深い関係性もある重要な存在でもあるのだ。
キャラクターにハマれるか?
個人的にゼルとキロスは結構好きだったが、ほかはそこまでハマり込めるキャラクターがいなかった。
特にリノアがどうしても好きになれなかった。
世間では人気が高いのは重々承知。
“ヒロイン”としてのキャラクター完成度も高いとは思っている。
でも……
「好きにな~る好きにな~る」
初登場時にドン引いた。
しかし、スコールは無口で不愛想な男。
だからこそ、ズバズバと踏み込むリノアの積極性がスコールが心を開いたのかもしれない。
このスコールだが、一見【FF7】のクラウドとキャラが被っている。
クラウドは好きだが、スコールはそんなでもない。
クラウドは“偽り”である。
対してスコールは、“裏切られること”や“傷つくこと”から自分を守るために自ら他人とのあいだに壁を作る。
似ているようで全然違う。
そういうことなのかもしれない。
FF8の舞台は、当時のFFとしては珍しい『学園』である。
ほとんどが10代で、さまざまな感性を持ったキャラクターが登場する。
全員が“未熟”な部分を持っている。
作品を通して成長していくキャラクターたちも見どころのひとつだろう。
1周のみで理解しきれないストーリーの深さ
FF8はキラキラした甘いだけの話ではない。
記憶の欠落やアイデンティティなどの深い部分にも触れていく。
冷めた主人公スコールが抱える闇や、それぞれのキャラクターが抱えるもの。
そしてリノアや“魔女”の存在。
さらには、スコールたちが共通して見た夢の中の“ラグナ”や“エルオーネ”。
これらすべてが繋がったとき、壮大な物語が完成する。
ストーリーを読み解くには、キャラクターのセリフを読み飛ばすことなくしっかり理解すること。
話しかけることができるキャラクター全員のセリフを拾うことが不可欠である。
物語を理解できたときには、深い感動を味わうことができるはずだ。
ストーリーの核『愛』
テーマ曲である『Eyes On Me』はFFシリーズ初のラブソングであり、物語の感情的核は『愛』であることを補強している。
“傷つくこと”を恐れて自ら孤立を選んできたスコールだが、終盤では行動原理の変化が見受けられる。
スコールは、リノアとの出会いや仲間と深めていく絆によって自身の“孤独”を克服するのである。
さらに、G.F.を使うことで記憶が失われていくこと。
これは、記憶の欠落がアイデンティティに直結するということ。
『人は記憶と他者との絆によって自己を確立する』のだ。
そう、テーマすらも深い。
私は、なかなか自力では理解ができなかった。
現在はさまざまな考察や解説がネット上に溢れ散らかっている。
それらを見たとき、衝撃を受けた。
『難解な駄作』から『底なしの神ゲー』へと変貌した瞬間かもしれない。
リノアの愛犬の名前「小ネタ」
【○○ ラッシュ】
リノアの特殊技のひとつ、アンジェロ(コーギーっぽい犬種、名前は任意で変更可能)がイノシシのごとく敵に特攻する『アンジェロ ラッシュ』。
そのため、あえて犬の名前を“パト”にするプレイヤーもいるとかいないとか。
※【フランダースの犬】の“パトラッシュ”からきている。
この『ラッシュ』のほかにも、とんでもない技が……
そう、己の右腕一本で愛犬を支え、ぶっ放すという驚愕の腕力を披露してくれる特殊技。
爆発するし。
リノアも愛犬も、なかなかのわんぱくぶりである。
難解な物語を楽しめる?合う人・合わない人
★こんな人に合うかも!
- 考えられる要素のあるシステムが好き
- 難解なストーリーを考察したい
- やり込み要素をとことん楽しみたい
★こんな人には合わないかも…
- 魔法を集めるなどの作業が苦手
- 押しの強いヒロインが苦手
- 複雑なストーリーが苦手
『FF8』まとめ
一度挫折したが、やり直して本当によかった。
執念によるリベンジを果たしたとき、低レベルクリアよりも極めることにおもしろさを感じた。
キャラクター全員をLv.100まで育て上げ、“地獄に一番近い島”と“天国に一番近い島”でしか得られない魔法のために島を延々徘徊、ドロー祭りも開催した。
武器も全員分ではないが、最高まで改造した。
G.F.も全部!…揃えたかったが、ドローしてもドローしてもアルテマウェポンに勝てず、エデンだけ諦めた。
しかし、エデンも母のデータで観賞済みである。
……母はどうやってアルテマウェポンに勝ったというのか?
レベル上げや魔法ドローは作業感が否めないかもしれない。
それでも、やりがいしかなかった。
ジャンクションシステムは本当に秀逸である。
途方もない作業の末に完璧なる強化を遂げたキャラクターたちでラスボスを屠った瞬間、とてつもない達成感を得られた。
これまでと違うFFを味わうために、ぜひともFF8の世界に身を投じてほしい。



